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2013年11月22日 (金)

第28回みんくるカフェ「認知症家族介護者に焦点をあてて〜夫婦ライフレビューの意味」

さる11月22日に第28回みんくるカフェ「認知症家族介護者に焦点をあてて〜夫婦ライフレビューの意味」を開催しました!
場所は、本郷の知る人ぞ知るカフェ「モンテベルデ」で初開催です。

今回は、認知症と診断された方とその配偶者の方に対して、お二人の人生を振り返り回想して語っていただく夫婦へのライフレビューを行っている牧野恵理子さん(早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程老年社会福祉学専攻)をゲストスピーカーとしてお迎えしました。

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ライフレビューの意味を学びながら、認知症となった配偶者を介護する介護者の方に焦点をあてて、認知症となった配偶者の方を理解しともに生活することについて対話し考える企画です。
参加者は、医師、薬剤師、医学生などの医療従事者、また認知症の家族の方や患者・サポーターの方、研究者の方など13名でした。

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まずは、牧野さんによる認知症の夫婦の方へのライフレビューについてのお話がありました。
ライフレビューの効果は、個人の内面的効果(アイデンティティの形成、訪れる死のサインに伴う不安を和らげる等)とともに、社会への対外的効果(生活を活性化し楽しみを作る、対人関係の進展を促す)もあるそうです。
ライフレビューと似たものとして「回想法」がありますが、一般的回想法はグループ回想法として臨床・介護現場で広く用いられているのに対し、ライフレビューは個別的に行われ、人生の評価と洞察の促進を目的としているのだそうです。
牧野さんは、認知症の御夫婦にライフレビューによるインタビューを行い、「ふたりの物語」という御夫婦の人生アルバムを作成し、お渡しするということを実践される中で、その効果についても研究されているということでした。

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後半は、参加者によるワールドカフェを行いました。
テーマは
①「認知症家族介護者が求めるサポートとは?」
②「認知症となった家族をどのように受容するか?」
③「認知症家族介護者を地域で支えるためには?」

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それぞれのテーマで行われた対話の一部を紹介すると・・・

①「認知症家族介護者が求めるサポートとは?」
・ 一時的でもいいから精神的不安の解放(息抜き)が必要
・ 「認知症介護者サロン」のような場で、お互いの介護レベルを認識し受容したい
・ 認知症の方を一時的に預かってくれる場所があるといい
・ 認知症の方が楽しめそうな場所の構築が必要(映画館、演劇、レストランなど)
・ 認知症患者と家族が集まれるカフェ、おしゃれなイベントなど

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②「認知症となった家族をどのように受容するか?」
・ 一対一の介護がつらかったり、家族だからこそ一歩引いて見れなかったりする
・ 元気な頃の本人を知っている周りの人の存在(友人・ご近所さん)が重要
・ 距離をおくことで安心して近づける、安心して語れる場の提供を
・ きれいな受容はない。ぐるぐるする。きれいな受容を求めない
・ 受容は双方向。相手はどうしてほしいのかを考える

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③「認知症家族介護者を地域で支えるためには?」
・ 認知症の方でも男性と女性で人付き合いや暮らし方が違う。独居の認知症の方は難しい
・ 地域特性も大きい。ショッピングモールなどに話せる場を作るなど。
・ 認知症の家族はまだ「隠したがる」傾向がある
・ 認知症家族会や認知症カフェがもっと増えてほしい(情報発信も乏しい)
・ 近所や周りの人がおせっかいをして、声をかけるのが理想だが、プライバシーの問題などでハードルが高い

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以上のような、興味深い対話が行われました。
対話では、やはり多くの人が認知症の問題を身近に感じていながらも、実際に周囲に認知症のご家族がいた場合にどのように対応してよいのか戸惑っている様子が伺えました。
今回のライフレビューのお話や対話によって、認知症やその家族の問題をより自分ごととしてとらえ、アクションにつなげていくためのヒントを得られたような気がします。

ゲストスピーチをして頂いた牧野さんと、参加者の皆様に心より感謝申し上げます。
認知症のテーマは、今後もくりかえし取り上げていきたいと思います。


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アンケートより、参加者の感想をご紹介します。
・ 家族介護者をひとりにさせない方法を機能させることが大事だと思った。
・ 認知症の方の家族の立場になるということを初めて深く考えました。
・ まだまだ知られていない社会資源が地域の中にあること、それを広げることが必要ということが分かりました。
・ (ライフレビューのお話で)介護者と認知症の方のナラティブの変化を追うことで、受容・関係性の変化を可視化することができることを学びました。
・ 認知症家族のヒストリーをまとめて肯定していくといったプロセスを踏めるシステム(場)が必要であると感じました。

(文責:そんそん)

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