みんくるカフェ

2015年8月27日 (木)

第32回みんくるカフェ「ゲームを通して生活習慣を見直すきっかけを作ろう!」

こんにちは! みんくるプロデューススタッフのあべべです。

さる5月10日(日)に第32回みんくるカフェ「ゲームを通して生活習慣を見直すをきっかけを作ろう!」を開催しました。
その様子についてお伝えします!

今回のカフェは、NPO法人市民科学研究室(以下、市民研)とのコラボ企画です。
市民研が開発した生活習慣病対策ゲーム「ネゴバト(ネゴシエート・バトル)」を体験して、そこでの気づきや発見をワールドカフェ形式で共有しました。

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市民研は、「市民にとってよりよい科学技術とは」を考えるために、講座や勉強会を運営し、市民が主体となった調査研究や支援事業を行っているNPO法人です。
市民科学研究室:http://www.csij.org/
ネゴシエート・バトル:生活習慣病対策ゲーム(ネゴバト) http://negobato.hotcom-web.com/wordpress/

参加者は15名で、最年少は中学生と幅広い年代の方が集まりました!
市民研、みんくるプロデュースのスタッフを合わせると、総勢22名でとても賑やかなカフェとなりました。

clip「ネゴバト」は、健康的な生活したくても誘惑に負けてしまう自分自身の習慣の真相が見えてくる対面型交渉 ゲームです。
誘惑者側と人間役に分かれてゲームを行います。
3対3(一部3対2)で4テーブルに分かれて行いました。
各テーブルには生活習慣に関するジレンマが書かれたカードが置かれています。
誘惑者は、人間役の人を不健康になるように誘惑します。
人間役は誘惑に乗るのか、乗らないのか、他の人間役の人の意見も聞きながら、自分の選択を考えます。

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ジレンマカードは4つのテーマ別に色分けされています。3対3の交渉を1セット15分とし、チームメンバーをかえながら、全ての色を体験できるよう4セット行いました。

初対面の人同士のゲームでしたが、生活習慣という誰にでも身近なテーマだったためか、どのチームも大変盛り上がりました。

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休憩をはさんで、ワールドカフェ形式で対話を行いました。
まず、自分が誘惑に乗りやすかったカードの色のテーブルに分かれて、その色がどんなカテゴリーなのか、何を表しているのかを考えました。
次にその色ごとに、なぜ誘惑されやすかったのかということと、誘惑されないための対策について対話しました。

各テーブルごとにどんな対話になったのか簡単に紹介します。

spade青色カードのテーブル
*何を表しているのか?
上司、家族、飲み会、家族とのお出かけなどのワードから、人付き合いがテーマではないかという話になりました。
✴︎なぜその誘惑に弱いのか?
・上手に上司や家族からの誘いを断ることができない。
・自分が疲れていても、本音では睡眠をとりたいと思っていても、断ったら…という不安があり、断ることができない。
・家族とは関係性ができているから、断ることができるが、仕事は相手を優先することなので、断ることができない。
・組織における自分の存在意義の不安が根底にある

※誘惑への対策は?
・上手な断り方を身につける。直接だったり、メールだったり、手段もいろいろ。伝え方も工夫してみる。
・残された時間が今日一日だと思って行動する。自然と自分気持ちに正直になることができる。また相手への態度や言葉かけも変わってくるのではないか。

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diamond黄色カードのテーブル
*何を表しているか?
・キーワードは、予防・管理、リスクに備える、検診、健康増進、面倒くさいことなどがあがりました。
・その他にも、具体的にカードを見ながら、ないがしろにしてしまうものだったり、今すぐでなくてもよい「まあ、いっかな」と思えるようなもの、という話になりました。

*なぜその誘惑に弱いのか?
・わからないものだから別に調べなくてもいい
・結論が出るのが怖いかもしれない
・自分には自分の健康というバロメーターがある。自分は健康という気持ちなのに、病気というレッテルを張られるかもしれない。

*誘惑への対策は?
-自分や周囲に何らかの変化があるときに意識する
  ・周囲に病気になった人がいると危機感が出てきて、心配になっていく
  ・自分自身に不調を感じたとき
-社会のシステムとして
  ・国とか県とかからの補助があるといきやすい
  ・歯科検診などは検診のお知らせが来たり、次回半年後とかに予約を入れてしまったりするといく
  ・面倒くさくても約束があることが大事なのかもねという話になりました。
  ・ホームドクターとかかかりつけ医とかと信頼関係があることも大事
  ・年ごとに比較をしていける環境も大事
  ・健康に関して気にしすぎる人、全く気にしないひとなど同じ症状でも個人差がある。ネゴバトのような場を設けることで、独りよがりにならないための環境を作ることが大切!

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heart赤色カードのテーブル
✴︎何を表しているのか?
・我慢しづらいもの、自分が好きなもので抑えられないもの。つまり、趣味や嗜好品。

✴︎なぜその誘惑に弱いのか?
・やはり毎日つまんでいるものは辞められない。おせんべいを毎日つまんでいる。塩分高いことは知っているが、辞められない。
・お酒を辞めることができない。楽しいことだから、尊重しないといけない部分もある。
・お酒は話がはづむ。お酒を選んだり、美味しいお酒を探すことが楽しい。
・心がこっている。何かをつまむとリラックスできる?ガリガリ君を食べることが心のこりをほぐす。心のこりをほぐす物は大切にしなければならない。健康面にとってマイナス面があるからといって、プラスを切ることはできない。

✴︎誘惑への対策は?
・同じ食べるでも、時間や量を工夫する。時間や量を工夫することである程度、健康面のマイナスを減らすことができるのではないか?

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club緑色カードのテーブル
*何を表しているのか?
カードに使われているワード「労働、残業、上司、お客様など」から【仕事】をフレーズとする。

*なぜその誘惑に弱いのか?
・仕事には「やりがい」「付き合い」のふたつの側面がある。
・やりがいを感じる時は、身体的にはNGでも気持ち的にはストレスは少ない。一方、付き合いと感じる時は、身体的にも気持ち的にもストレスは大きい。
・新人の頃は体力もあり気持ちもフレッシュなので「やりたい!」という想いから無理をしてしまう。中堅くらいの立場になると「ねばならない」という気持ちが強くなってくるので、自分で意識をして身体と心のバランスを取るように気をつける必要がある。
・日本には仕事を美化する文化、長時間労働を厭わない文化がある。
・仕事をする上でも生きる上でも「身体・心」がベースになる。とても大切なコトなのにそれについての教育がない。
・「身体・心」は自分のコトだけど、仕事の場合は周りとの関係性が大きく影響する。「他者の評価」が気になる。

*誘惑への対策は?
-個人レベルでの対策
  ・ペットや恋人、家族のためにと理由をつけて仕事を切り上げる。
-会社、法律レベルでの対策
  ・規則として長時間労働を禁止する。
  ・ワークシェアを導入する。
  ・新人、中堅、出産、子育てなどひとりひとりのライフスタイルにあった仕事の仕方がある。
  ・社会全体が多様な働き方、生き方を許容する。


分かってはいるけど、やめられない・・・・といった自分の生活習慣のくせの背景にあるものに近づくことができた時間でした。

対話を通して、普段気づくことができない自分に気づくことができ、お互いにアイディアを出し合うことで、ちょっとやってみようかなという気持ちになることができました。

参加してくださった皆さん、ありがとうございました!

(あべちゃん)


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アンケートから参加者の感想をいくつかご紹介します。
clip自分のライフスタイルについて(医師や栄養士などから指導を受けるのではなく)対等な関係で話合うことは初対面同士でも可能だということに気づきました。
clipいろんな誘惑のカテゴリがあって、それぞれ傾向が違う面白さにきづきました。共感が大切だということがより実感でき、今後も生かしていきたいと思います。
clip特に医師を代表とする医療者と市民の間に存在する社会的心理的勾配は、場の設定の仕方で効果的に変化させることが可能であることを学びました。
clip生活習慣病というのは「習慣」や「性格」に左右されるものであり、一律な方法で「予防しましょう」とは言えないものであることを実感しました。
clipやめたいけれどもやめられないは根深いことを再認識しました。生活習慣病だけではなく習慣を変えるためにできるお手伝いについては今後も考え続けたいと思います。

2015年1月14日 (水)

第31回みんくるカフェ「ナースのお仕事〜看護師が伝えたいこと・看護師に求められること」

こんにちは!みんくるスタッフのめぐたんです。

さる11月29日(土)に第31回みんくるカフェ「ナースのお仕事~看護師が伝えたいこと、看護師に求められること~」を開催しました。
場所は、エンパブリック根津スタジオにて開催いたしました。

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今回は、みんくるスタッフの看護師、ひろみんとめぐたんの企画でした。
看護師自身はどんな看護師を目指していて、患者はどんな看護師を求めているのかについて、医療者だけではなく患者さんも含めて理想の看護師について対話したいと企画したものです。
実際の看護師はどんなことをしているのか、実際のある看護場面について話をした後、参加者と対話をしました。
参加者は医療福祉関係者(看護師、医師、学生)、医療従事者以外の方を含め計18名でした。


まず、ナイチンゲールの言葉「健全な生活環境を整え、日常生活が送れるよう配慮することが看護なのである」を紹介し、「看護」について考えました。
看護師は、看護技術を用いて患者に看護ケアを行います。
看護者と対象者の間の人と人との関係性の中で実践されているのが看護ケアであり、看護は、看護の技術・知識はもちろん、人間性が大事なのではないか!という話をしました。

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続いて、ひろみんとめぐたんが、実際の現場の看護について話しました。

ひろみんの話は、看護師の勤務体制、患者と看護師のある1日について、看護師のジレンマ、病棟看護師が行っていることなどについてでした。
ひろみんが患者とのコミュニケーションで心がけていること、治療以外にも医療者の関わり方が患者の元気につながると考えていること、また、看護師も患者さんから勇気や元気をもらっており感謝の毎日であること、などが語られました。


次にめぐたんの話です。
検査部門の外来看護師として働いているめぐたんが、効率優先で患者の気持ちがないがしろにされているのではないかと感じた、ある日の出来事の話を紹介しました。
検査によって患者の感じた苦痛や気持ちを考慮して、どういう看護が必要と考えケアするのか。そしてさまざまな看護観をもつ他の看護師とうまく働くためにはどうすればよいのか。
業務優先と看護優先のはざまで感じる、そんな葛藤が語られました。

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後半は「縁パブ」形式で参加者全員が対話を行い、看護についてさまざまな思いが語られました。
「縁パブ」とは、エンパブリックが開発した、少人数でもテーマを発展させながら対話を行うことができるカフェ型トークのことです。

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オープニングクエスチョンは「理想の看護師とは?」。
患者の安全・安楽、不安軽減を大事にしたケアをしたいけど、それだけでは一方的視点ではないか?
患者さんの求める看護とはどんなものか?
この問いに対する質問を考えるところから対話が始まり、グループごとに「コミュニケーションが難しい人への対応について看護師に求められることは?」や「看護の専門性を共有するためには?」などの問いに発展させて、対話が続きました。

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以下、グループごとの対話の内容を一部紹介します。

pencil患者の言えない思いを察したり、思いを聴いて必要なアレンジをするのが理想の看護師なのでは。
pencil看護師にはできない看護ってなんだろう?
pencil看護師しかいない「看護所(仮)」というものがあったらどうだろう?
pencilこれが看護と定義できない、看護って幅広い。
pencil演出家でありスペシャリスト、「患者の思い」を尊重する看護師、医療全体を見渡せる看護師が必要なのでは。
pencil理想の看護師を育むには、各医療者が自分の役割を明確にし、失敗しながらも現場の状況を理解できるように努力する。
pencil看護師の育成には、継続すること、ロールモデルが必要。看護師に求められるのは「現場の医療の演出家」ではないか。
pencil医師や患者に看護師の仕事がまだ理解されていない。看護師の視点を共有することが医療の質を高めることにもつながるのではないか。

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pencil看護師に優しく接してほしいが、日本の医療の現状として難しい部分がある。
pencil認知症や精神障害の人への対応について、看護師は患者が「大切にされた」と感じるように接したり、「急かさないこと」を大事にしている。
pencil看護職の語る「看護」と、看護職でない人の語る「看護」に大きなギャップがある。
pencil患者になると看護師から言われたことを素直に受け入れることは難しい人も多い。
pencil緩和ケアでは、患者・家族・医療職が、「看護」の専門性を共有できていることが多い。それは、ゴールを共有できているからではないか。
pencil患者・家族・看護師でゴール(目標)を共有することが、看護の専門性を共有することにもつながるのではないか。

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以上のような形で対話が進みました。

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終了後のアンケートより、参加者の方々からの貴重な感想を紹介いたします。

clover患者さんの思いにもっと興味を持とうと思う
clover臨床で患者さんや家族がどのように考えているのかを知るきっかけになった
clover患者と医療者間の認識の違いを感じた。それを埋めることの重要性を感じた
clover看護師のコミュニケーションスキルの重要性、看護師の専門性について考えた
clover看護師には対話力、調整力が重要必要であることを改めて感じた
clover看護師は何ができるとは言えないところが強み、でもスペシャリスト
clover看護師への視線がずっと優しくなるような気がする


看護について考えさせていただき、患者・医療従事者お互いの立場を知ることから始まるのかなと改めて実感いたしました。
今後、さらに異業種の方の参加のもと、今回のテーマについて話し合いができたらと思いました。
看護は奥深く、まだまだ大きく展開されるのだろうと思うとワクワクしています!!


開催時には晴れ間がやっとみえてきましたが、午前中は雨で足元が悪い中お集まりいただきありがとうございました。
「看護」について対話し、同じ時間を過ごせたこと、この出会いを幸せに思います。
参加者の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
また、看護をテーマに視点を変えて対話できたら&つながっていけたらと考えています。
今後ともよろしくお願いいたします。

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(文責:めぐたん)


2014年10月 5日 (日)

みんくるワークショップ〈「農」を通じて身近な「食」を考える!〉

10月05日(日)、みんくるワークショップ〈「農」を通じて身近な「食」を考える!〉を開催しました。

今回はいつものみんくるカフェを飛び出して「体験」を中心としたワークショップを開催しようと、ヨシオカ農園での農業体験をする予定だったのですが、残念なことに雨で農業体験はできませんでした。
しかし、ヨシオカ農園にて、参加者は5人+スタッフ3人と吉岡さんを入れて9人(+お子さん2人)というかたちで、対話のみ開催することができました。

ヨシオカ農園は、千葉県柏市鷲野谷にあり、吉岡龍一さんという一人の若者が経営されています。吉岡さんは、親が農家でない新規就農という形で農業の世界に飛び込み、地域の農業を盛り上げようとさまざまな取組みをされています。
ヨシオカ農園ホームページ:http://www.theyoshiokafarm.com/

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apple吉岡さんからの話

・大学4年の時に自然環境に興味があり、NPO活動として子供たちと米作りをした。どうすれば地域が豊かになる材料を作れるか考え、せんべいにして売り出したことがあった。誰かの実現したいことを地元でやっていきたい、それは農業だと思ったのが農業を始めるきっかけとなった。
・農業は難しい。高齢化に伴い、昔は農家でも今は農業のみという人がいて、後継ぎする人の数も減少している。農業で稼ぐのは難しい理由に、都市部から近い農村であり特徴がないことがあげられる。
・シェアオフィスを持ち、カフェの経営もしている。
cafeYOL Cafe Frosch(吉岡さん経営のカフェ)→http://edgehaus.jp/yol-cafe-frosch

mobaq地域活性の分野でうまくいっている地域があるか。
paper外から入ってくる人に手厚いところがある。2-3年間、無料で米をあげるとか。
体験農園として、農園を市民に売っているところがある。
農業の組合を作った。体験農園で何を教えるか決める。小さい畑から大きい畑が作れるように教える。農家が住民に週に何回か農業について教える機会を作る。農家の人は全員がすべての野菜を作れるわけではないため、組合いメンバーがほかの野菜の作り方を教えることもあり、おもしろい。
といった話がありました。

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clover対話
対話のテーマは「食べること、つくることって何だろう?」 とし、2つのグループに分かれて対話しました。 

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• ふだん子供たちは食べるだけで、作り手の顔が見えていない
• 学校でも農作業体験など、作り手が見えるような教育をやってほしい
• 生活の中で作り手(素材、つくり方)が見えるような工夫を
• 区民農園などで栽培すると、教えたがりの高齢者の方と交流が深まる
• 単純に作ることが楽しいし、いろんな人と交流できるのも楽しい
• 農園が世代間交流など、場の提供(=コミュニティづくり)になっている
• 農機具の貸し借りなどを通じて、自然に人とのつながりができるのも魅力
• アスパラガスや芋など実際に畑でどのように育っているのか、見たり体験しないと分からない
• 旬のものをいただくのは栄養素的なものだけではなく、こころの健康にも良い
• 旬のものを食べる意義を子供達にも正しく伝えて行けたら
• 楽しく食べる、食卓を囲むことが、家族団らんや人とのつながりを生む
• 食べることは、コミュニティを通じて、人を集めたりつなげたりする力がある

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【食べる】
• 楽しく食べたい。その要素として「誰と食べるか」が大きな要素になる。また旬で美味しい野菜(しかも朝取れだったらなおよし)を食べられると健康で嬉しい。
• しかし食事はしなければいけないもので、だからこそ楽しくしたいとも思うが、負の要素もある。
• 一人暮らしだと誰かと食べることが難しかったり、きちんと3食食べること自体が難しかったり、お金がかかる。
• なぜそうなったのか?
• 「いつでもどこでも食事が取れる」ようになったから。
• 昔であれば、食べることが生きることだったが、ローテーションがなくなり、便利でできることややることが多くなって都合が合わなくなった。食事より優先するものができ、食事と別のことの優先順位が変わった。
• 食事をいただきましたと思う意識を自分できちんと作らないといけなくなった。自分の中でのルールが必要になった。
• また誰かと食べることも週一回は家族と食べる、夜ご飯は家族と食べるなど、無理なく続けるための「ルール作り」が重要な時代になった。

【作る】
• 作ることで旬も分かるし、土がついてるものも馴染みが出たりする。週一回などで作ってみたいが、すぐ枯らしてしまったり、時間がかかる。
• 野菜の育て方には時間のかけ方のコツがあり、毎日10-30分程度コツコツと水をやったり、草をむしったりしないといけない。
• それには仕事をしながらでは難しいため、管理者がいるとよいが、お金がかかる。練馬方式など区民農園などがあるが、抽選が当たらない。
• 「農業は生業としては成り立たない」との吉岡さんの意見があり、うまく市民ができるようになる仕組みが必要。農園付きなどのコミュニティマンションがもっと増えるとよい。
• 六本木だと高くてもやり手がいるが、離れると誰も来ない。そこにはアクセスと広さなどの条件の兼ね合いがあり、「コストパフォーマンス」である。
• しかし時代が変われば価値観も変わる。アクセスにおける時間的労力的金銭的コストが下がり、地域の自然やコミュニティの暖かさ、育てる喜びなどが認識されるようになれば、個人個人が少しずつ野菜を育てるようになるかもしれない

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clover最後に、参加者の感想として
・新しい視点ができた、楽しかった、
・畑をやりたいと思っていたので実際に働いている人と話せてよかった、
・話すことで自分にないことを話すことは楽しい時間だった、
・自分自身でできることがあるのではないかと次のステップにいけそうと思った、
・古民家は憧れがあり何かやりたいと思っていた、
・食べることが日常にあることに気を付けることが大切
という話がありました。

対話を通じて、日常における食生活や健康について考えることができました。
今度は晴れた日に、ぜひ体験型のワークショップ開催したいですね。
吉岡さん、参加者の皆様、どうもありがとうございました。

(ひろみん)

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2014年7月21日 (月)

公開シンポジウム「健康を核に地域づくり戦略を描こう〜経済中心の活性化から暮らしの活性化へ」

さる7月21日(月・祝)に公開シンポジウム「健康を核に地域づくり戦略を描こう〜経済中心の活性化から暮らしの活性化へ」を開催しました!
エンパブリック×みんくるプロデュースによる企画で、参加者は約50名の方々でした。

oneまずは、企画者のエンパブリック代表広石より、今回の趣旨説明です。
カナダ・バンクーバー市の「ヘルシー・シティ」の取り組みに刺激を受け、今回のテーマを考えたとのこと。
「誰にとっても『ヘルシー』な街づくりを」をモットーに、市民自身にバンクーバー市の健康課題を考えてもらう&アクションに参加してもらう試みで、SNS等も駆使しています。
https://www.youtube.com/watch?v=0kcQ4JQyqek

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two次にゲストスピーカーの中山和弘さん(聖路加国際大学看護学部教授)の「地域をあげてのヘルスプロモーション」というプレゼンです。

pencil健康は個人か社会か~「健康の自己責任論」
一つの社会の中でも、より社会的なvulnerabilityを持つ人たちほど健康課題を抱えるという研究結果が報告されている。「健康に気をつけてなかったから悪いんだ」と弱者を非難するのではなく、医療アクセスの障壁など「特定集団が構造的に健康を害されていないか」という視点が必要となってきている。
clip第1回世界ヘルスプロモーション会議(1986)「人々が自らの健康をコントロールし、改善することができるようにするプロセス」の必要性が認識された。
clip健康の社会的決定要因(WHO欧州2003):社会格差、ストレス、幼少期、社会的排除、労働、失業、ソーシャルサポート、薬物依存、食品、交通
⇒近代化にともない個人が自由化/孤立化しているなか、諸研究により「やはり他者からの支えがある人ほど健康だよね」という認識が定着してきている。
(研究例:社会的に孤立している人ほど健康寿命が短い、肥満な人の友人関係には肥満な人が多い、平均寿命と他者への信頼の正比例)
⇒「情報的・情緒的・手段的・評価的サポート」(資源、SOC)の有無・程度がストレスや健康に有意な影響をもたらしている。
cloverSOC(Sense of Coherence)「大丈夫、何とかなる」と思えている人ほどストレス耐性が強いという研究発表。そこには「自分に自信がある」と「他者を信頼している」という両要素がある。

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pencilヘルスリテラシー(情報に基づいて健康を決める力)と健康格差
⇒情報格差が健康格差になっている。多様なヘルスリテラシーを持つ人たちがつながることが重要。
⇒全員が高いヘルスリテラシーを持つことは難しくても、高リテラシーの人とつながることで幅広い人々が自身の健康を高められる。

pencil広がるヘルスプロモーションの取り組み
*Social Ecological Model:アプローチの対象を「社会」「コミュニティ」「組織(企業、学校等)」「グループ(家族、友人関係等)」「個人」と幅広く捉えて、重層的な健康政策を考えるヘルスプロモーションの一モデル
〈長野県松本市の事例〉
「地域」「経済」「環境」「生活」「教育文化」それぞれの分野で健康向上の取り組みをおこなっている(健康増進課が大変らしい・・・)
〈山梨県甲府市の事例〉
2009年より、地域の人たちが集える居場所を駅前商店街に開設。
高齢者と子供の交流事業(ソーシャルキャピタルの向上)
〈富山県高岡市の事例〉
2008年より、エコな街づくりや、DV相談支援など女性を対象・主体とした取り組み。

pencil行政と団体による連携のカタチ
①団体と行政の「協働」、②行政から団体への「助成」、③行政から団体への「委託」
〈重要ポイント〉
①協働の形~別々の方がよい場合もあるため、協力関係の必要性を見極める。
②誰と何をどこまで行うかを明確に~目的達成のために一時的に組むのがコラボレーション、長期的ならパートナーシップ。
③誰にとってもわかるゴール設定(意思決定プロセスの共有)
④癒着を排する。


three最後に、みんくるプロデュース代表の孫より「カフェ型ヘルスコミュニケーションは地域づくりにどう役立てるか?」というプレゼンがありました。

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pencilみんくる発足のきっかけ~「患者は病院で本音を言ってないな」という素朴な実感
→病棟で待っているだけでは、本当に何を考えているかを知ることは出来ない。医療従事者こそ、街に出て行く必要があるんじゃないかな、と思った。
→病院と社会の間にある「カフェ」を作りたい~「みんくるカフェ」
→社会問題を解決しようといった意識があった訳ではなく、患者の思っていることを知りたいという想いで、こじんまりと始めた。
clipみんくる参加者に起きている学習
→正しい情報、当事者のお話、多様な価値観と触れることで、「今までの視点と違う考え方も出来るんじゃないか」といった変容的学習が誘発されている。
  
pencilみんくるの活動の広がり
cloverファシリテーター育成講座
→各地域でファシリテーターが増えることで、対話の場づくり(仲間呼びかけから、実際の対話でのファシリテーションまで)が地域に根差した形で自発的に広がっていく。
cloverみんくるカフェ全国展開中
〈みんくるカフェ浜田店〉行政と連携して医師による地区巡回型カフェの開催
〈みんくるカフェ@光が丘〉地域に根差して活動している人たちを発掘し、つながりが形成された例
〈みんくるCafeイズモ〉保健師が中心となり、保健行政の「縦割り」を崩し、地域づくり活動(商品開発など)が成功している例

pencil地域づくりにつなげるカフェ型コミュニケーション
⇒「気づき」を促し、市民の主体性を引き出す
⇒地域で埋もれている「キーパーソン」となる人達同士が出会う(キーパーソンの発掘)
→チームを形成→アイディア出し(課題解決のアイディアをどんどんテーブルに乗せていく)→継続的なアクション
・・・これら一連のプロセスを有効に促すことができる可能性


fourその後、スピーカー3名によるパネルディスカッションが行われました。

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スーパーマンはいない。全てを知る人はいないので、様々な得意分野を持つ人たちが集まって、対話等を通してアイディアを出し合い、それぞれの特徴を活かし合うことが大切。その際に、ヘルスリテラシーの高い人・つなげる人が重要なのだが…そういった人がなかなかいない。その原因は、そもそも健康や地域の健康課題について学ぶ機会がないからではないか。自分の研究(未発表)でも、OECDとの比較で日本人のヘルスリテラシーはすごく低いことがわかった。「専門家」に意見を求めがちで、結局誰も何もよく知らない…という状況が生まれているのかもしれない。

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健康メディア、例えば「ためしてガッテン」などの関心は高い。その事とヘルスリテラシーの低さはどのような関係にあるのか?

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日本における“健康情報”の信頼性はとても低い。どこで確かな情報を得られるかも普及していない。日本の保健所等も情報を出していない訳ではないのだが…。米国では「Medline Plus」といって、健康や疾患について調べられるポータル・ウェブサイトが広く認知・活用されている。日本では、何か知りたい時に「ここで調べればいい」とぱっと思いつくものがないのが問題。

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医師の立場で言うと、日本の医師は忙しすぎる。みんくるカフェを各地で開いている医師も、時間の限られている中で何とかやっている現状。多職種の人たちがもっと活躍出来るといいかなと思っている。
オタワ憲章作成にも関わったI・キックブッシュが来日した際、「日本にはたくさんのコンビニやドラッグストアがあるのに、なぜヘルスプロモーションに活用しないのか」と問われた事があった。健康について気軽に情報を得られたり、人とつながれたりする場をもっと広げたい。みんくるカフェ全国展開も展望に。

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日本でみんながどこで健康情報を得ているかというと、ネット上のQ&Aサイト。他国と比較にならないほど、知恵袋率が高い。「(同じ疾患の)経験がある」という「人」の意見を信用するという側面が見られる。それはSNS上だけに留まる傾向ではないので、医療従事者も含め、Face to Faceで出会える場を増やせるといいかも。グルコサミン人気を例に取っても、グループで集まって意見を出し合いながら情報を一緒に探してみる、というアプローチにすると、よりヘルスリテラシー向上に結び付きやすいと思う。

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five後半は、参加者によるワールドカフェです。

大テーマは「健康を核とする地域づくりを実現していくには?」
さらにテーブルごとの小テーマは、「日本に求められる「健康な地域」の戦略は?」、「医療関係者に必要な意識や行動は?」、「観光や地域産業と健康を結びつけるには?」、「ヘルスシティを実現するにはどのような対話が必要か?」の4つで行いました!

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mobaq日本に求められる「健康な地域」の戦略は?
・そもそも「健康」ってなんなんだ?の共有が必要
・小中学校の空き教室など、既存の街なかスペースを活用するとよいのでは
・地域は重層的。住んでいる場所(コア)から出かける場所(周辺)まで。それぞれの地域をつなげる形で健康課題の洗い出しやアクションを取れると全体の底上げになるかも。

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mobaq医療関係者に必要な意識や行動は?
・予防の段階で出会いたい(通常は病気になってからでないと話せない)
・ゆっくり話せる場が欲しい(職業つながりでなく、個人として)
・普段の生活で患者が担っている役割を知ることの大切さ

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mobaq観光や地域産業と健康を結びつけるには?
・観光スポットのない地域は?→「元気なおばちゃんプロジェクト」など、地域住民自身による「イイトコ探し」をする!
・コミュニティバス~地域住民がまず動きだす仕掛けづくり
・何かを作り出すのは大変、負担。今あるものを活かす取り組み~散歩コース、地産池消
・お祭りなど、イベントとからめて企画する

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mobaqヘルスシティを実現するには、どのような対話が必要か?
・行政と“知り合い”になれる場
・既に健康問題を抱えている人が周りにいるなら、その人・グループの課題をどう解決するかを一緒に考えるところが始めてもよいかも(“一人の問題”を幅広い背景の人達が“一緒に考える”)
・「健康とファッション」など、従来あまりつながりの無かったテーマで対話の場を呼びかける
・ひきこもり中の人もネットは見てるかも~SNS上で対話できる工夫もいい

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最後に、それぞれ個人とグループごとに「ヘルスシティへのアクション計画」を作ってもらって、今回のシンポジウムは終了しました。

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御登壇いただいた中山先生、また参加して頂いた皆様に感謝申し上げます。
どうも、ありがとうございました。

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(文責:そんそん)

2014年7月11日 (金)

第30回みんくるカフェ「いのちをめぐる対話-意思決定ができない赤ちゃんのいのちを考えることを通して-」

こんにちは!

みんくるカフェスタッフのまみです!

clover7月11日(金)、第30回みんくるカフェ「いのちをめぐる対話-意思決定ができない赤ちゃんのいのちを考えることを通して-」を開催しました!
みんくるカフェ死生学シリーズ第4弾となります。

場所は、レトロな雰囲気、昭和時代にタイムスリップしたような・・・そんな錯覚を覚える珈琲「金魚坂」さんで行いました。
参加者は、医療者(看護師・助産師・薬剤師・栄養士・MSWなど)、会社員の方、ライターさん、看護学生、僧侶の方など16名でした。

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cloverまずは、各テーブルで自己紹介、そして「マイブーム」について一言ずつお話してもらいました。
はじめは静かな雰囲気だった各テーブルですが、声が少しずつ大きくなっていき、徐々に場が和んでいきました。

cloverその後、修士時代に臨床死生学を学んでいた私が、少しだけ死生学についてお話しました。
死生学とは「死」と向き合うことで「生」の意味を考えていく、それはまさしく「いのち」について考える学問です。単なる生命体としての「命」だけではなく、人として生きる「いのち」について深く考えます。
死が遠い存在となり、「いのち」の大切さに疎くなっているといわれる現代社会で、敢えて「死」を考えることによって「生」について考える。そんな視点を与えてくれるのが死生学です。
そして今回は、そんな死生学の視点を少しとり入れながら、重い障害をもった赤ちゃんのいのちについてどのように考えたらいいのか、というテーマで参加者の皆さんと対話を行いました。


cloverまずは、参加者の皆さんと番組を録画したDVDを一緒に観ました。
番組は「いのちをめぐる対話-新生児医療は今-」というものです。2008年にNHKで放送されたものです。

DVDには、生まれつきのご病気の赤ちゃん、お誕生のときに具合の悪くなってしまった赤ちゃん、赤ちゃんのご両親、そしてそれぞれの赤ちゃんの担当の医師が登場します。
どのようにしてあげることが赤ちゃんたちにとって最善なのか。ご両親と医師との間で赤ちゃんのいのちをめぐる対話が何回にもわたって行われます。

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clover医療の現場では、インフォームドコンセント(説明と同意)という言葉がよく聞かれます。
しかし、ここでは「対話」が行われていました。
一方的な説明を医師が行うのではなく、ご両親と対話を重ねる。意思表示ができない赤ちゃんだからこそ、赤ちゃんにとってどうしてあげることが一番なのかをともに考えます。
ましてや、ご両親は赤ちゃんとの十分な親子関係がまだ築けていないため、非常に迷い悩まれることが想像できます。
だからこそ、医師からの一方的な説明ではなく、ともに考えることを大切にする対話がいかに重要なのかということに気づかされました。

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cloverDVDを視聴したあとは、参加者の皆さんで対話をしていただきました。
対話のテーマは3つです。

oneあなたがもしも親の立場だったら?
あなたが治る見込みが少ない大きな病気をもった赤ちゃんの親だったとき、赤ちゃんの幸せについて考えるとき、どのようにしてあげることが赤ちゃんにとって幸せだと考えますか?
twoあなたがもしも赤ちゃんや親御さんをサポートする立場だったら?
赤ちゃんの幸せについて考えるとき、どのようにしてあげることが赤ちゃんにとって幸せだと考えますか?
医療者の立場として、おじいちゃん・おばあちゃんの立場として、友人として、社会の一員として。
three幸せに生きるとはどういうことなのでしょうか?

まずは4つのテーブルすべてで①のテーマについて対話をしてもらいました。
続いて席を移動し、②と③のテーマについて2つずつのテーブルで対話をしてもらいました。
再度席を移動して、参加者の方には、すべてのテーマについて対話に参加してもらう形となりました。

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なかなか口に出して言えないこともあるかもわかりません。
ただ、対話の場は守られている場であること、ここでは正解を見つけるのではなく、色々な人と対話をすることにより、考え方の多様性、そしてこれまで気づかなかった新たな気づきが得られるということが大切なことということを皆さんにお伝えしました。

対話の時間はあっという間に過ぎていきました。
決して簡単なテーマではないので、対話に参加されたみなさんの一言ひとことは、考えて発せられる言葉、そんな印象でした。
最後に各テーブルのファシリテーターに、テーブルでどのような対話が行われたのか発表してもらいました。対話の内容をご紹介します。

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cherryAグループ(①親の立場なら?→③幸せに生きるとは?)

clip子どもの幸せを推察するが、そこには迷いがある。難しい。医療従事者との関係では親としての気持ちを完全にわかってもらうことは無理だろうというあきらめの気持ちもある。でも、完全にわかってもらえなくても医療者にはわきまえてそばにいて欲しい、それが親としての気持ちでもある。
clip幸せに生きるということをどう考えたらいいのか・・。赤ちゃんは生きてきた歴史が短いから、高齢者と比べると、その人の価値観やその人らしさというものがわかりにくい。でもまったくわからないわけではなく、親にはわかるところがあるはず。子どもと親は一体化しているところもある。親にとっての幸せが子どもにとっても幸せとも考えられる。そうやって考えて納得することもある。
clip大人だって一人では生きてはいけいない。それは子ども一緒。そして幸せというものはとても相対的であり、瞬間的な小さいことから無限大の幸せを感じることができる、と。
clip対話を真摯に重ねていくことが大事だが、現場では対話が現状は少ない。立場が違う、医療者と患者・家族が、説明や同意という一方向ではなく、双方向で対話することが大事。

bananaBグループ(①親の立場なら?→②サポートする立場なら?)

clip赤ちゃんは生まれたときから意志がある。赤ちゃんの出す生きる意志のサインを見抜くことが大切。
clipサポートする立場のとき、家族の悩みに付き合うこと、思いを聴く姿勢が大切。寄り添う気持ちが必要。家族の状況、家族関係、医師との関係、赤ちゃんの状態もそのときそのときで変わってくる。プロセスがある。様々な決定場面がある。そして決定されたことについてサポートする立場にある者は、ご両親をしっかりと支援する姿勢をもつことがとても大切。

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appleCグループ(①親の立場なら?→②サポートする立場なら?)

clip生まれたからには、やはり親としては生きてほしいと思う。短命だから、病気をもっているからかわいそうだというのではなく、いのちを大切にしてほしいという気持ちがある。
clip赤ちゃんとコミュニケーションがとれるわけではないから、赤ちゃんにとっての幸せなのか、親にとっての幸せなのか、その線引きが難しい。
clipサポートする立場からは、自分たちを責めてしまうご両親をしっかりとサポートする体制が大切。
clip赤ちゃんの快・不快がもしも何らかの検査の結果からわかるのであれば、素人はわからないので、医師にそれを説明してもらいたい。そして対話を続けていくことがとても大切だと思う。

riceballDグループ(①親の立場なら?→③幸せに生きるとは?)

clip高齢者にとっては大往生というものがある。高齢者の考えていることを推測するにはそれまでの生きざまを通して様々な判断材料がある。でも、赤ちゃんはそれがわかりにくい。本能的に親はわかるかもしれないけれど、でも判断材料が少ないから難しい。
clip赤ちゃんの幸せは、みんなにとっての幸せにつながるものでもある。
clip生きている、ということそれだけで幸せかもしれないけど、社会的な幸せということを考えると、人間ひとりだけでは幸せについて考えることはできない。ほかの人の幸せが自分の幸せに感じることもある。

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参加者の皆さんの対話の内容を聞かせていただき、改めて難しいテーマだと思いました。
小さな小さな存在だけれども、重みあるいのちの存在を、私たち大人はしっかりと受けてとめ、赤ちゃんにとっての最善はなにか、赤ちゃんは何を望んでいるのか、そして赤ちゃんとそのご家族にとっての幸せはどういうことか?真摯な対話を重ねて考えていくことが大切であるのだと思いました。
そして幸せに生きるということは、一人だけではわからないものである、ということを改めて考えました。

参加者の皆さま、ありがとうございました!


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最後に皆様から寄せられたアンケートをご紹介します。

◎新たな気づきや学んだことはありますか?
clip赤ちゃんを生まれたときから一人の人間として扱うこと。当たり前のことですが、今回話して改めて気づきました。
clip生後間もなくの子を亡くす状況は全くの想定外で非常に重いテーマだったが、そのことに触れられたことは貴重な体験でした。
clipムンテラでもなくインフォームドコンセントでもなく、「対話」の大切さを改めて考えました。
clip単なる事実を伝えるだけでは不十分なときがあること。

◎あなたの活動やお仕事にどんな影響を与えそうですか?
clipSWとして改めて家族と対話することの大切さに気付いた気がします。対話の場づくりをしていきたいです。
clip答えを見つけるより、一緒に考えていくことの重要性を学びました。
clipテーマが重く、答えのないモヤモヤが残った。しかし、だからこそ「生きるとは」を考えていかなければいけないのだと思った。
clip医療現場でも様々な場面で対話ということを意識していきたいと感じた。医療者と患者だけでなく、DrとNsの対話もきっと必要なのだと思います。


(文責:まみ)

2014年5月15日 (木)

第29回みんくるカフェ「作業療法士の扱う”作業”を健康に活かすには?」

みなさま、こんにちはhappy01
みんくるプロデュース・スタッフのかっちゃんです。

5月15日に開催されました第29回みんくるカフェ「作業療法士の扱う”作業”を健康に活かすには?」のご報告をさせて頂きますsun
今回の場所は「湯島食堂」さんrestaurant初めて使わせて頂いたのですが、なんとこの夏に閉まってしまいましたweep
とってもおしゃれな空間で、野菜だけを使うというこだわりのおいしいお料理が魅力の「湯島食堂」さんrestaurantまたオープンすることを切に願うばかりですpaper

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さて、そんな空間でのみんくるカフェですが、今回は作業療法士の扱う“作業”をテーマにしたためか、作業療法士の方や作業療法学科の学生さんがいらしてくださいました。
医療職同士や一般の方々が作業療法という聞き馴染みのない仕事や作業について対話する時間を過ごすことが出来ました。

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今回は、ゲストスピーカーに日本作業療法士協会理事の谷隆博さんをお呼びして、作業療法ってどんなことをするのかについてお話して頂きました。
以前、職業を尋ねられた際に「作業療法士です」と伝えると「えっと、土木作業の関係ですか?」と間違われたというおもしろエピソードを交え、作業療法という名前がなかなか馴染みが無いということや、作業療法士は1つの専門性にこだわりすぎず、その人に合わせて色んな作業を支援して行くというお話をしてくださいました。さすが関西の方、楽しく和やかに作業療法や作業について触れることが出来ました。

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その後は各テーブルでの対話の時間です。
対話のテーマは3つ、テーブルは4つに別れて、各テーブルで健康と作業についての対話が行われました。
以下に各テーブルでの内容を紹介します。


pencilテーブル1「健康を支える作業とは?」

・健康と言う言葉の意味について、作業と言う言葉の意味について。作業と健康の関係について考える。
・作業と言う言葉自体が人それぞれ違う定義づけをしている。
・その人にとっての作業、健康、自分らしさって何か。
・日常行為そのものが”作業”という要素がある。
・ルーティーンが自分にとって意味のあるかたちでリズムを取って出来ること「ありのまま」が大切。
・1人でやる作業もあれば仲間とやる作業もある。

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(右の模造紙の写真をクリックすると拡大されますupwardright


pencilテーブル2「今までやっていた作業活動は違う活動でも代替出来るか?」

・バスケが出来なくなったけどゴスペルが出来る(共通する意味はチームワークの実感)
・食事を沢山食べることが出来なくても料理を作ることが出来る。
・活動Aから違う活動Bに移り変わるまでは、どう過ごすのか?喪失感や葛藤、今までの自分に戻りたいという思いがある。待ってくれる環境や、待ってくれる人が大切。
・代替するためには役割の転換が出来ることが大切。「自分が作業をすることが出来なくても教える、人から頼まれごとをするということは出来る」
・役割の転換が大切。それにはごちゃごちゃしている環境が大切。

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(右の模造紙の写真をクリックすると拡大されますupwardright


pencilテーブル3ー①「最期までやっていたい作業活動は?」

・自分たちが何をやっていたいか?→ラーメンを食べていたい、コーヒーを飲み続けたい、選びにいきたい、おしゃれをし続けたい。
・好きなことというのは、こだわりがあること?
・自分の意志が表示出来なくても最期までやっていたいものをやるためにエンディングノートを準備しておく。
・今その時にやりたいことが出来ることが大切。
・出来なくなってきたことをきちんと受け入れる自分、周りの人にそのことを伝えられるということが大切。
・素直に感謝を。
・作業=行動、目に見えること、動くこと。と思って縛られていたけど、心とか思いも動く。その捉えにくくて表現しにくいことを敏感に捉えられることが大事。その心の動きを大切にしたい。

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(右の模造紙の写真をクリックすると拡大されますupwardright


pencilテーブル3ー②「最期までやっていたい作業活動は?」

・モテ期をもう一度。
・最期まで作業を行っていくには健康が必要。そのためには地域の人とのつながり、関わりが大切。
・自分の足跡、人生の振り返りがとても大切。
・自然体で自分と向き合うことが大切。
・作業活動=動いてないとだめ?→後悔しないような活動、生きる原動力になるような活動が最期までやっていたい活動なのではないか。そのために人生を振り返るというのも大切な作業活動なのではないか。

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(右の模造紙の写真をクリックすると拡大されますupwardright


「作業療法士が扱う作業を健康に活かすには?」というテーマで対話を行って行きましたが、”作業”の捉え方について、目に見える外見的な作業(ラーメンを食べたい、おしゃれがしたい)から精神的な内面的なところにまで話が進んでいき、作業そのものよりもその作業をどういう気持ちで行っていくかという話になって行きました。
参加者には、作業療法士とともに働く医療職の方々や、これから作業療法士になる学生さんがいたため、とても実りある時間を過ごすことが出来ました。
ゲストスピーカーの谷さんも、皆さんがとても深く作業のことを考えて話をしていたため、とても驚いたとおっしゃっていましたclover

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参加してくださった皆様、ブログを呼んでくださった皆様、ありがとうございました!
最後に、アンケートより一部を抜粋してご紹介しますpencil


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


clip今回参加して、新たな気付きや学んだことは何ですか?

・OTさんと話すことと、PTさんと話すことを一緒くたにして話していたが、別の視点で語るべきことを今回初めて知った
・作業療法という言葉でなく、療法としてより人としてのありようを考えさせられるきっかけをつくる役割をになっていることに気付きました
・他職種にも作業を真剣に考えている方がいて、そのような人と一緒に働きたいと思いました。
・作業療法の作業は、行うことだけでなく、思うこと、考えることなどの精神的なことや社会的なことも入るということ
・作業療法・作業活動といえば、動くことや日常活動というイメージだったが、今回参加し、作業には人の気持ちや人生など多くのことが含まれていると思いました。

clip今回の参加は、今後のあなたの活動・お仕事にどんな影響を与えそうですか?

・患者さん、その人への興味が強くなるかも
・“作業”ということばの意味付けがわかった・広がった
・最期まで自分らしく生きることはを考えさせられる機会を得ました
・自分のやっていることが時には出来なくなることを考えさせられました→・役割の転換、ごちゃまぜの環境、待っていい環境と待ってくれる人、これらのキーワードを今後の活動に活かしたい
・患者さんの「作業」を見つけたり、気付けたり出来るお手伝いが出来たら嬉しい
・学校に帰ってから作業について、老年などについての勉強に興味がわいてきました

(文責:かっちゃん)

2014年3月 9日 (日)

第1回みんくるカフェ全国活動報告会〜カフェ型ヘルスコミュニケーションから考える地域の健康づくり〜

さる3月9日(日)に東京大学において、
「第1回みんくるカフェ全国活動報告会〜カフェ型ヘルスコミュニケーションから考える地域の健康づくり〜」
を開催しました!

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2010年に発足したみんくるプロデュースは、3年以上継続的に市民・患者と医療者がフラットに対話できる場づくりを実践してきました。
また、そうした対話の場のファシリテーターを育成する活動も続けた結果、今や北海道から九州まで全国に10カ所以上の「みんくるカフェ」が立ち上がり、各地でカフェ型コミュニケーションが実践されています。
今回、そうした各地のみんくるカフェ関連団体の活動報告会を行い、関心のある一般の方も参加できる機会をもうけました。

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参加者は、一般参加者とゲストスピーカー合わせた52名と、スタッフ7名の総勢59名でした!


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第1部は、カフェ型ヘルスコミュニケーションとコミュニティヘルスに関するシンポジウムです。

みんくるプロデュース代表の孫(医師)は、質問紙研究の結果からカフェ型ヘルスコミュニケーションに参加した市民・患者と医療専門職の双方に、ものの見方(パースペクティブ)が変容する「変容的学習」が起きていることを報告しました。

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次に、神谷泉氏(医師)による講演「健康の社会的決定要因とコミュニティヘルス」という講演が行われました。
米国でのホームレス支援などの経験もまじえ、健康の社会的決定要因としてのライフスタイルや所得の影響、そしてコミュニティヘルスにおいて予防・ヘルスプロモーション・行動変容が決定的に重要であること、文化によってそれらが変わることなどが語られました。

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最後は、大貫周子氏(南八王子病院)の「銚子市民との対話を通したまちづくりの取組み」という講演でした。
大貫さんは、まちづくりにおいて焦点を当てるべきは「生活」であること、またあえて働きかけることはせず、対話活動などを通して「気づかないうちに」ヘルスリテラシーを上げるような活動を理想としていることなどが語られました。

パネルディスカッションでは、ゲストと会場の間で、地域の課題解決のためのアクションをおこなうためにどんなことに気をつけなければいけないのか、そのような活動の中で対話にはどんな意義があるのか、などについて活発な質疑応答が行われました。

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第2部は、各みんくるカフェ関連団体の活動報告会です。

one「みんくるカフェ浜田店」(島根県浜田市)
主催の宮本医師から、浜田市の各地区において、公民館などで地域住民に対してカフェ型のヘルスプロモーション活動を行っている様子が報告されました。行政から正式に依頼されてキャラバン形式でまわっているのだそうです。

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two「みんくるカフェAkita」(秋田県秋田市)
主催の伊藤医師から、市内のおしゃれなカフェなどで、地域住民にとって気軽に医療従事者と語り、学べる場づくりをしている様子が報告されました。

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three「あらかわカフェ」(東京都荒川区)
みんくるカフェ姉妹店として、2011年より活動を続けている菅野医師より、荒川のまちづくりをベースとして、さまざまな対話やヘルスプロモーション活動を行っている様子が報告されました。

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four「Jaroカフェ」(広島県広島市)
やはり、みんくるカフェ姉妹店として、広島大学医学生の石井さんと佐々木さんより、学生中心の活動として、医療職と地域住民が互いに語り合い、学び合う活動を続けていることが報告されました。

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five「omni-cafe(オムニカフェ)」(神奈川県平塚市)
主催の作業療法士西野さんより、「自分らしく生きる」をコンセプトとして、障害をもちながらも自分らしく生活することや働くことについて、市民と専門職が対話を行っている様子が報告されました。

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six「暮らしのカフェ」(東京都板橋区)
作業療法士の河原さんが主催して、リハビリ職と地域住民が街中の喫茶店で、「リハビリ×暮らし」をテーマに対話活動を行っていることが報告されました。

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seven「学びの食卓」(東京都)
主催の武藤さんから、医食同源をコンセプトとして、食を通じたココロとカラダのセルフメンテナンスを目指した対話やワークショップを実践していることが報告されました。

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今回、活動報告できなかった他のみんくるカフェ関連団体も含め、全国のさまざまな地域において、さまざまな職種の方たちが主催する形で、多様なコンセプトでカフェ型の対話活動が行われていることが伺えました。

対話活動だけでは地域の課題解決にはつながらないのではないか?という疑問も参加者の方からあがっていましたが、このような地道な対話活動を続けることで、地域において専門職と住民の間に信頼関係を生み出したり、あらたなネットワーキングを生み出して発展型の活動につながったりするという実績が、徐々に積み重なっているように感じました。


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第3部では、関連団体スタッフと参加者が自由に交流し対話できる時間をもうけました。

会場後方のパネルに各みんくる関連団体の活動紹介ポスターが貼り出され、それぞれの前で団体代表の方と、一般参加者の間で、自由なやりとりがなされ、大変盛り上がりました!

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最後には、参加者全員で記念撮影cameraを行い、第1回のみんくるカフェ全国活動報告会は幕を閉じました。

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みんくるカフェの活動も3年以上を経て、このようにさまざまな形で全国に広がっていること、そして地域において市民と医療専門職の垣根が低くなり、地域住民のヘルスリテラシーが向上するような理想的な対話活動が広がっていることを実感し、ほんとに胸が熱くなりましたsign01

今回、参加していただいた皆さま、そして遠方からもかけつけて活動報告をしていただいた関連団体の皆さまにも深く感謝申し上げます。

これからも、みんくるプロデューススタッフ一同、カフェ型の対話活動から地域のヘルスプロモーションを目指すことを目標として、頑張って行きたいと思っています。

これからも、みんくるカフェをどうぞよろしくお願い申し上げますsign03


(文責:そんそん)

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2014年2月22日 (土)

学びの食卓×みんくるカフェコラボ企画「食卓カフェ」

さる2月22日に、学びの食卓×みんくるカフェコラボ企画「食卓カフェ」を開催しました。

『学びの食卓』プロデュースとは、みんくるファシリテーター育成講座4期生の武藤さんが起ち上げた「医食同源」をコンセプトとして立ち上げた団体です。

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武藤さんは「『食』を通したココロとカラダのセルフメンテナンス」つまり「大人の食育・医療育」をプロデュースする場づくりを目指しています。
今回は『学びの食卓』プロデュースの記念すべき第1回企画として、みんくるカフェとのコラボ企画という形でしました。

今回のテーマは、「『食』って大事だなと思った瞬間ってどんな時ですか?~一緒にごはんを食べながら医食同源を考えてみよう!<食卓編> ~」restaurant

誰かと一緒に食事を取ることを「共食」、ひとりで孤独に食べることを「孤食」といいますが、これらのキーワードについて、管理栄養士さんのわかりやすい解説や、ひとりひとりの体験談を交えながらココロとカラダの栄養について対話しました。

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参加者は、19名の方々。医師、管理栄養士、薬剤師などの専門職に加え、医療や食育に関心のある市民の方々、また医学生,看護学生、栄養学の学生さんなども参加されていました!

まずは武藤さんによるオープニングの挨拶とアイスブレイクの後に、玄米おむすびriceballによるランチタイムとなりました!
本郷三丁目にある「権兵衛」のおむすびriceballは、見た目も良く、美味しくてヘルシーという今日のテーマにぴったりの食材です。

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そしておむすびriceballを食べながら、管理栄養士の小沼さんのお話を聞きました。
食育とは、食を通じたコミュニケーションの大事さ、共食と孤食について、それらが健康に与える影響についてなど、参加者にたくさんの問いかけが投げかけられました。

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その後は参加者による対話の時間です。
テーブルごとに別れ、ワールドカフェ形式で

one『誰かと一緒に食べること』がココロとカラダにもたらすものって何ですか?
two『ひとりで食べること』がココロとカラダにもたらすものって何ですか?

という2つのお題で自由にお互いの考えを聞き合います。

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それぞれのテーマに関する対話の内容を一部紹介すると・・・

one『誰かと一緒に食べること』がココロとカラダにもたらすものって何ですか?

・物語が出来る。「食」を通じた会話、信頼関係が生まれる。
・皆で食べる、その場で思いを語ることで、つながり・交流がもてる
・人間性が分かっちゃう(後片付けをするかどうかでも)
・関係性を築き、気づきを得る。人との接点に気がつく。
・(家の)文化の継承・交流の場。一緒に食べることはコミュニケーションの訓練の場。
・食べる相手によっては気をつかう
・ビジネスの現場でも食を通じて和む
・暮らしや地域の歴史が分かる。料理の持ち寄りや祭りなどの食の文化。

two『ひとりで食べること』がココロとカラダにもたらすものって何ですか?

・高齢者はボケやすいかもしれない
・孤独感がある
・1人でゆっくりできて、スケジュールも自由。自分のペースで食べられる。
・1人でのカフェタイムは癒し
・好きなものを食べられる。体調に応じて選べる。
・自分と向き合う時間になる
・風邪をひいたときの一人飯はつらい
・「ながら食」は食べる行為がオートマチックになりがち
・共食疲れの場合、1人の食事が癒しになる

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一般的に、共食のほうがポジティブな効果があって、孤食がネガティブと思われがちですが、共食にも「共食疲れ」や「気をつかう」という部分があり、また孤食にも「自分と向き合う時間」になり「癒しの時間」になることもある、という興味深い意見がたくさん出ていました。

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その後、個人ごとに中間ふりかえりを行い、そこから生まれた新しい疑問から3つのテーマを設定し、対話しました。

three孤食と共食の良いバランスとは?
four「共食が楽しい」って何を話してるの?
fiveより良い孤食とは何だろう?

再び、対話の内容を紹介すると・・・

three孤食と共食の良いバランスとは?

・共食がシステムになるとつらい。自由度のある選択がほしい。
・共食の中でも孤立化することがある。どういう環境で誰と食べるかが大事。
・食で人は創られる。共食は重要なしつけを学ぶ場でもある。
・誰かと食べる環境で吸収される栄養が変わってくるかも。

four「共食が楽しい」って何を話してるの?

・メニュー決めから大議論!食べるところだけでなくプロセス全体を楽しめるとナイス。
・今日あったこと(を親は知りたい)
・「会話のない共食」はむしろ楽しくない
・聴くことも大事(何ってわけじゃない)。一緒に食べてる、それだけでもスペシャル。
・共食だと優先事項が人それぞれ、複数になる(味だけ、手の込みようだけじゃない)
・「家族の味」を長くかけて作っていく

fiveより良い孤食とは何だろう?

・アクティブに自分で料理を作る
・食事内容も自分で考えられる。意欲と体力が必要。
・おそうざいコンビニがあるといいな(それをみんなで食べる場所がある)
・周りに人がいるような空間で、一人で食べる(ゆるいつながりのある空間)
・三食すべて孤食にしないで、バランス良く

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以上のような大変興味深い対話が行われました。
参加者は20歳前後の大学生から、60代の年配の方まで、さまざまな背景の方がいましたが、これだけ多くの視点から対話が盛り上がったのは、「食と健康」というのがとても普遍的なテーマであり、また毎日の日常的なテーマでもあったからだと思いますsun

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私も医療に携わるものとしてのみならず、自分の日常の食生活をふりかえるという意味でも、考えをあらたにする機会となりました。
家族や友人と食事をすることの大切さ、食事をしながらも「今、ここ」にいる感覚、そして食を通じたコミュニケーションの貴重さ、などを改めて痛感しました。

今回の企画と運営をメインに実行してくれた武藤さん、そしてゲストスピーチをしてくれた小沼さんに心より感謝いたしますgood
また休日に足を運んで参加していただいた皆様にも感謝申し上げます。
どうもありがとうございましたsign03

みんくるプロデュースでも、今後再び『食と健康』に関するテーマをとりあげていきたいと思います。


(文責:そんそん)

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参加者アンケートから一部、感想をご紹介します。


clip食をどの場面・どんな時・誰と食べるか、その社会的意味に気づかされました。毎回限られた時間の中でとても中身の濃い対話が行われ、感心しています。
clip孤食に対してマイナスイメージが強かったのですが、自分と対話する良い時間でもあることに気づきました。
clip個人の経験によって共食・孤食に対する印象がずいぶん違うこと、共食・孤食それぞれ楽しくできる工夫が大切なことを学びました。
clip実際に”食べる”ことで他の参加者の人と話すきっかけになりました。普段一人で適当に済ましがちな「食」について改めて重要さを感じることができました。

2014年1月28日 (火)

がじゅまる×みんくるコラボ企画「知的障がい者と医療の間のバリアを考える」

さる2014年1月28日に、みんくるプロデュースと知的障がい児・者の医療を考える会がじゅまるさんとのコラボ企画「知的障がい者と医療の間のバリアを考える」を開催しましたsun

場所は、本郷の老舗レストランカフェ「金魚坂」で、みんくるカフェとしては初めて使わせて頂きましたが大変素敵な場所で大満足でした。
大変雰囲気の良い空間のなか、参加者13名とスタッフ4名で、コーヒーを飲みながら対話の時間を過ごしました。

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ゲストスピーカーは、がじゅまる代表で医師でもある高木佐知子さんと、横浜市職員で社会福祉士でもある江原顕さんでした。


cloverまずは、江原さんから障がいの定義や分類の話。
江原さんは横浜で長らく障害福祉に従事している専門家で、
「私は障害のことが大好きで、2時間でも3時間でもしゃべってしまいます!」
という面白い方です(実は、みんくる代表の孫と大学同期です)。

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障害には、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、高次脳機能障害、難病などいくつもあり、新しい障害の分類が次々と生まれているとのこと。
およそ日本の全人口の1割が何らかの障害を抱えているそうです。
また、知的障害は法律で定義がはっきりしていないというのも問題だそうです。

近年の大きな動きとして、世界保健機関が提唱する国際障害分類が、国際生活機能分類になったことです。
これは、何かが欠如しているというマイナスからではなく、生活機能という大きな枠組みでその人を見ることへの変化だそうです。
また、障がいの捉え方が、障がいはその人に帰属する「医学モデル」から、社会がその人に負わせている「社会モデル」に変化してきているそうです。
社会的概念としても、「リハビリテーション」(障がい者を健常者にさせる)から、「ノーマライゼーション」(障がい者に健常者と同じ機会を提供する)へ、そして最近ではさらに「ソーシャルインクルージョン」(障がい者と健常者が共生する)へと大きく変化してきている中、日本ではまだ入所施設での処遇が多かったり、障がい者に対する誤解が多かったりして、健常者と障がい者の共生はまだまだ進んでいないとのことでした。


clover次に、がじゅまる代表の高木さんのお話です。

高木さんは、知的障がい児や障がい者が医療にかかるときの問題点について、知的障がいの具体的な現状などから分かりやすく説明してくれました。

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まず発達障がいと違い、知的障がい者は周囲に起こっていることを理解できなかったり、普通のコミュニケーションが成り立たなかったりします。
実際の医療現場(外来診療など)では、実は診断のために必要な情報のほとんどは問診から得られます。その「問診」という部分で、まず困難なことが多いのです。
また採血や予防注射という痛い検査も耐えられないことが多いし、例えば検査や治療の説明と同意(インフォームドコンセント)も、健常者を前提として説明文書などが作られていますが、そこにも困難がつきまといます。
また「病気の受容」は、病気が「なぜ」起きたのかを自分なりに理解することで耐えられるわけですが、そこが、知的障がいの場合理解できないので、病院に行くこと自体を拒否したりします。
こうした知的障がい者の現状については、医療関係者にもあまり理解されておらず、問題行動が起きたりするだけで、診療を拒まれるということも少なくないそうなのです。

そんな中、歯科では先進的な取り組みが始まっています。
歯学部では、障がい者の歯科診療についての教育が行われています。
また「障害歯科」という専門科もあり、障害歯科専門の歯科医がいるそうです。
そして「心身障害児者歯科診療協力医療機関」が整備されており、障がい児・者に対応できる歯科診療が実現しているのです。
それに比べ、医科では教育から全く進んでいないという現状を高木さんは嘆いておられました。

cherry高木さんの言葉で「理解力そのものが低い人には、医療は冷たいのではないか」という言葉が印象的でした。


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後半は、参加者とともにワールドカフェを行いました。
テーマは3つで
1) 障がい者と医療の間の問題を解決していくためには?
2) 障がい者の現状を広く知ってもらうためには?
3) 障がいから考える、住みやすい社会とは?

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以下に対話の一部を紹介します。

one「障がい者と医療の間の問題を解決していくためには?」のテーブルでは、
・「病院=痛み」という刷り込みの「解きほぐし」が難しい。
・ある病院では拘束具を使わないで、3ヶ月かけて変化させた。そういった組織ぐるみでの取り組みが重要。
・国をあげての指針作成や法整備も大事。
・診療の場で使えるいろんなツール(痛みや辛さを伝えるための絵カードなど)を、病院側だけでなく患者側からも作成していきたい。

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two「障がい者の現状を広く知ってもらうためには?」のテーブルでは、
・「物語」や「メッセージ性」がある方が、普段障がいと関わりがない人にも伝わりやすい。
・見えにくい障がいのことを生活レベルに落とし込んで伝える。
・草の根的な活動、地域ごとの活動で広げて行くほうが良いのではないか。
・地域でのサロンや地域に開かれたようなイベントを開催する。
・障がい者と一緒に働いたり、一緒に過ごす機会を増やす。

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three 障がいから考える、住みやすい社会とは?
・いろんな専門家やサポーターがいるが、その人たちをネットワーク化していく。
・暮らしの中で、まちレベルで情報を共有して、住みやすい社会にしていく。
・障がいを持っていても堂々と社会に出て行けるような社会。
・障がいを持っていることを地域の人に知ってもらう取り組み。
・周りに障がい者がいる方が、障がい者と共生するための価値観ができる。
・障がいの現状や対応を企業も学びサポートする(障がい者が持つ知恵を活用するという発想転換)。

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最後の江原さんの話で「障がいの社会モデルは、障がいは社会が解決していくものであり、専門家だけではなく市民全体で取り組む必要がある」という言葉が印象的でした。

今回も大変貴重な話題提供をしてくれた江原さん、高木さんに心から感謝しております。
また参加された皆さんも、まことにありがとうございました。

(そんそん)

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アンケートより一部感想を紹介します。

pencil 障がいは誰にも起こりえるのに、高齢者になるということほど、自分ごととして捉えられない。現状では私だって少なからず偏見を持っている。もっと学ぶ機会、触れる機会が必要。
pencil 利用者本人にどう自分の力をつけて頂くかということは考えていたけれど、自分が社会に対して何ができるかということは考えていなかった。そういう視点が落ちていた。
pencil 普段は専門家だけで考えている問題だが、いかに一般市民を巻き込むかを考えるきっかけになった。
pencil 障がい者とともに遊び、語り、汗を流すなどの体験が不可欠。
pencil 一般の方といきなりの話し合いの中でも、これだけ深く考えてもらえるものかと感動した。
pencil やはり「考える場」を作ることで、大きな効果が得られるのではないかと気づいた。

2013年11月22日 (金)

第28回みんくるカフェ「認知症家族介護者に焦点をあてて〜夫婦ライフレビューの意味」

さる11月22日に第28回みんくるカフェ「認知症家族介護者に焦点をあてて〜夫婦ライフレビューの意味」を開催しました!
場所は、本郷の知る人ぞ知るカフェ「モンテベルデ」で初開催です。

今回は、認知症と診断された方とその配偶者の方に対して、お二人の人生を振り返り回想して語っていただく夫婦へのライフレビューを行っている牧野恵理子さん(早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程老年社会福祉学専攻)をゲストスピーカーとしてお迎えしました。

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ライフレビューの意味を学びながら、認知症となった配偶者を介護する介護者の方に焦点をあてて、認知症となった配偶者の方を理解しともに生活することについて対話し考える企画です。
参加者は、医師、薬剤師、医学生などの医療従事者、また認知症の家族の方や患者・サポーターの方、研究者の方など13名でした。

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まずは、牧野さんによる認知症の夫婦の方へのライフレビューについてのお話がありました。
ライフレビューの効果は、個人の内面的効果(アイデンティティの形成、訪れる死のサインに伴う不安を和らげる等)とともに、社会への対外的効果(生活を活性化し楽しみを作る、対人関係の進展を促す)もあるそうです。
ライフレビューと似たものとして「回想法」がありますが、一般的回想法はグループ回想法として臨床・介護現場で広く用いられているのに対し、ライフレビューは個別的に行われ、人生の評価と洞察の促進を目的としているのだそうです。
牧野さんは、認知症の御夫婦にライフレビューによるインタビューを行い、「ふたりの物語」という御夫婦の人生アルバムを作成し、お渡しするということを実践される中で、その効果についても研究されているということでした。

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後半は、参加者によるワールドカフェを行いました。
テーマは
①「認知症家族介護者が求めるサポートとは?」
②「認知症となった家族をどのように受容するか?」
③「認知症家族介護者を地域で支えるためには?」

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それぞれのテーマで行われた対話の一部を紹介すると・・・

①「認知症家族介護者が求めるサポートとは?」
・ 一時的でもいいから精神的不安の解放(息抜き)が必要
・ 「認知症介護者サロン」のような場で、お互いの介護レベルを認識し受容したい
・ 認知症の方を一時的に預かってくれる場所があるといい
・ 認知症の方が楽しめそうな場所の構築が必要(映画館、演劇、レストランなど)
・ 認知症患者と家族が集まれるカフェ、おしゃれなイベントなど

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②「認知症となった家族をどのように受容するか?」
・ 一対一の介護がつらかったり、家族だからこそ一歩引いて見れなかったりする
・ 元気な頃の本人を知っている周りの人の存在(友人・ご近所さん)が重要
・ 距離をおくことで安心して近づける、安心して語れる場の提供を
・ きれいな受容はない。ぐるぐるする。きれいな受容を求めない
・ 受容は双方向。相手はどうしてほしいのかを考える

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③「認知症家族介護者を地域で支えるためには?」
・ 認知症の方でも男性と女性で人付き合いや暮らし方が違う。独居の認知症の方は難しい
・ 地域特性も大きい。ショッピングモールなどに話せる場を作るなど。
・ 認知症の家族はまだ「隠したがる」傾向がある
・ 認知症家族会や認知症カフェがもっと増えてほしい(情報発信も乏しい)
・ 近所や周りの人がおせっかいをして、声をかけるのが理想だが、プライバシーの問題などでハードルが高い

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以上のような、興味深い対話が行われました。
対話では、やはり多くの人が認知症の問題を身近に感じていながらも、実際に周囲に認知症のご家族がいた場合にどのように対応してよいのか戸惑っている様子が伺えました。
今回のライフレビューのお話や対話によって、認知症やその家族の問題をより自分ごととしてとらえ、アクションにつなげていくためのヒントを得られたような気がします。

ゲストスピーチをして頂いた牧野さんと、参加者の皆様に心より感謝申し上げます。
認知症のテーマは、今後もくりかえし取り上げていきたいと思います。


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アンケートより、参加者の感想をご紹介します。
・ 家族介護者をひとりにさせない方法を機能させることが大事だと思った。
・ 認知症の方の家族の立場になるということを初めて深く考えました。
・ まだまだ知られていない社会資源が地域の中にあること、それを広げることが必要ということが分かりました。
・ (ライフレビューのお話で)介護者と認知症の方のナラティブの変化を追うことで、受容・関係性の変化を可視化することができることを学びました。
・ 認知症家族のヒストリーをまとめて肯定していくといったプロセスを踏めるシステム(場)が必要であると感じました。

(文責:そんそん)

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